30代のベテラン看護師が語る、就職で失敗しないためのアドバイス

看護師の就職ポイント

看護師不足は年々深刻化し、ナースの求人市場は異常なまでの売り手市場になっています。
今後も看護師不足が解消する要素が無く、10年以上はこの状態が続くでしょう。
また近い将来、人工知能の発達でロボットが人の仕事をを奪うと予想されていますが、看護の仕事についてはロボットが入り込めないと言われています。
そう考えると、今看護師をしている人達が定年する頃までは、仕事が無くなる心配は無さそうです。

求められる看護技術の大きな変化

ただ看護師の世界にも大きな変化が訪れています。
それは看護技術の専門化と細分化です。
世の中のニーズとしてより専門的な治療を求められていることもあり、医師だけではなく看護師も高度な専門性を求められることが多くなりました。
また厚生労働省の通達で診療科の表記を細分化するよう通達があり、その流れが加速しています。
具体的には以前「内科」「外科」という大きな分類だったのが、体の部位や病状、患者の特性、診療法などによって分類するよう求められています。
患者、そして行政からの要望を加味し、日本の医療界は急激な細分化が進み、看護師も高度な技術が必要とされる時代になりました。
スキルが低くても看護師の資格を持っていれば仕事に困ることは無いでしょうが、仕事を選ぶことはできないでしょう。

看護師の争奪戦は2006年に始まった?

2006年の診療報酬が改定され「7対1入院基本料」が新設されました。
皆さんご存知だと思いますが、この「7対1」によって病院が受け取る入院の基本料が大きく変わります。
以前の「10対1」の場合、患者が1日入院すると12690円の報酬でした。
しかし「7対1」は、15550円と「10対1」に比べて3000円近くも増えるのです。
この差は、入院患者が数百人いる大病院にとって非常に大きいもので、経営を根幹的に変えるような制度になりました。
そのため病院は、看護師を少しでも多く集めて「7対1」にしようと目論み、看護師の争奪戦が始まったのです。

看護師の争奪戦の被害者はだれ?

こうした過剰なまでの看護師争奪戦は、中小病院で働く看護師に大きな負担を与える結果になりました。
給料や福利厚生が良く、休みが取りやすいなど、待遇が良く人気のある大病院に看護師が集中し、中小病院の看護師不足が深刻化したからです。
もともと看護師の数は足りないと言われていたのに、「7対1」によって大病院への一極集中が加速してしまいました。
また「7対1」をかろうじて満たしている中堅病院では、看護師が休むと報酬が激減するため、なかなか休みが取れないという事態まで巻き起こしています。
「7対1」は、大病院と中小病院で働く看護師の待遇格差も生み出してしまったのです。
この流れは今後も続き、その格差は徐々に大きくなっていくでしょう。

大学病院で働くということ

大学病院は、その他の病院に比べて患者の重症度が高いです。
大学病院はその特性上、一般の病院ではリスクの高い患者を多く受けれているからです。
そのため専門性の高い医師や看護師が集まっており、院内の勉強会や院外のセミナーへの参加も積極的に行っている傾向があります。
専門スキルを磨きたい看護師には、大学病院が一番オススメです。
ただ大学病院も看護師不足とはいえ、給料や福利厚生がダントツに良く看護師が集まりやすいため、就職が容易であるとはいえません。